Contents
- WISS Augmented-Conference System Challenge
- 〜WISSの発表・聴講・議論・記録をサポートし盛り上げる新たなシステムを募集します〜
- 採択案件
- システム要件
- 例
- インフラについて
- 注意事項
- 応募方法とその後の流れ
- 問い合わせ
- 参考リンク
- 参考データ
- WISS Challenge
WISS Challenge 2010
WISS Augmented-Conference System Challenge
〜WISSの発表・聴講・議論・記録をサポートし盛り上げる新たなシステムを募集します〜
インタラクティブシステムとソフトウェアに関するワークショップ (WISS) では、論文発表の場自体もインタラクティブであることが伝統となっています。 1997年に導入されたチャットシステムやサブ会場へのリモコンカメラでの中継をはじめとして、hiki や電子投票、「へぇボタン」などネットワークを利用したさまざまな試みが行われ、会場の雰囲気は他に類を見ないものとして知られています。しかし、 WISS をより活発で有意義なワークショップとするためには、さらにいろいろなアイデアを採り入れ、もっとさまざまな試みを続けていかなければなりません。
2004年からは「WISS Challenge」として「新たな試み」を公募しており、「Lock-on-Chat」など好評を博すシステムが登場しています。WISS Challenge で登場しその後研究が進められ論文としてまとめられるものもあれば、先に論文発表されたものが WISS Challenge として運用されることもあります。
WISS2010 でもまた「WISS Challenge」を行います。これまでのWISSに参加し、もしくは話を聞いて、何か新しいアイデアが沸いていませんでしょうか? WISSは、論文発表やデモを行うだけでなく、作ったシステムを 最大200人規模のユーザで実際に運用してみることができる公開実験の場でもあります。WISSのあらゆる局面をサポートし盛り上げる新たなシステムを提案・開発・運用して、 WISSの歴史に名を刻んでみませんか?
採択案件
今年度運用が採択されたのは,以下の4件です.
- 連想検索による類似フレーズ検索サービス: 西岡真吾 (国立情報学研究所)
- CatchyMemo2: 記憶定着を促すメモ帳: 中村美惠子(明治大学), 宮下芳明(明治大学)
- 放送化するプレゼンテーションのための発表者支援: 栗原一貴(産業技術総合研究所), 西田健志(神戸大学)加藤公一, 星野力 (日本ユニシス株式会社), 青木俊介(ユカイ工学)
ご期待ください!
システム要件
募集するシステムは、
- 学会参加者 (以下、参加者) による発表・質疑の質を向上させるシステム
- 発表に限らず、ブレイクタイムや懇親会など、会期中様々な場所でWISS参加者が行う議論、コミュニケーションを活性化させるシステム
- WISS2010の全容、もしくは一部を写真、音声、動画などさまざまなメディア・モダリティで記録し、 効果的に閲覧できるシステム
などです。ただし、
- 原則、多数の参加者 (数十人〜200人程度) が (同時に) 利用できることが望ましい
- 専用のハードが必要で少人数にしか対応できない場合や、多人数での運用に不安がある場合にも、学会の運営に支障をきたす恐れがないものについては出来る限り運用を認める
ものとします。
例
- チャットbot, Twitter bot
- ustreamやニコニコ生放送を活用したシステム
- 投票システム
- WISS2010の 写真、映像による記録システム
- 懇親会での議論やコミュニケーションを盛り上げるシステム
- 会期中、ホテルでの宿泊と生活を快適にするシステム(部屋の鍵管理、大浴場の混雑緩和、寝不足防止…)
インフラについて
WISS2010ではチャットシステムは募集しません.もはやチャットシステムはインフラであるとの判断から, 基礎的なシステムは学会側で準備いたします.さらに今年からはtwitter, ustream, ニコニコ生放送などとWISSが連動するので, このコミュニケーションインフラを支援するシステムの提案も募集します. たとえば,会場内チャットやtwitter上でのつぶやきに反応して面白い反応を返すtwitter botなどが提案可能です!
学会側が用意するインフラの仕様(予定)は,
- マルチプラットフォーム対応チャットシステム(クライアントはFlashによる実装を予定)
- WISS Challenge参加者には通信プロトコルの仕様を早期に公開
- Twitter上のつぶやきを取り込むことを予定
- ustreamとニコニコ生放送による中継(チャットと連動する可能性あり)
ここで参考情報として,WISS2010のコミュニケーションインフラがどういう構造になっているのかを図示しておきます.
twitterによる会場内への接続が点線となっていますが,これは
- ローカルチャットの内容はtwitterへ投稿されない、そのような支援システムは禁止、
- 逆にtwitter上での#wiss2010のつぶやきをローカルチャットに取り込まれることを検討中
ということを示しています.詳細は決定次第お知らせいたします。
注意事項
- ユーザは各自のノートPCを持ち、会場のネットワーク (含・無線LAN) に接続できることを前提にして構いません。ただし、OS等はさまざまですので、できる限りマルチプラットフォーム対応であること、特に Windowsや Mac OSなどの各バージョンから何らかの形で参加可能であることが望まれます。
- 外部のネットワークへの接続ももちろん利用できます。
- 必要な機材等は基本的に応募者側で用意していただきます。 プロジェクタ用のスクリーン等は会場で可能な限りは用意いたします。
- 会場周囲 (廊下等) からのネットワークアクセスは現地の状況に依ります。 その他の会場の設備やそれらが設置される場所等も、現地の状況により左右されます。
- 他の参加者の大きな迷惑になりかねないもの、 他のシステムの著しい妨げになりそうなものなどは避けてください。
- 参加者が実際にそのシステムを使ってくれる・役立ててくれるかどうかは、 システムとその運営次第です。
- 特に記録を扱うシステムについては、個人情報および知的財産権の取り扱いにご注意ください。
- WISS参加者には申込時に「WISS会期中に利用するチャットシステム、及びWISS Challengeシステムの利用記録について、個人が特定されない形での研究利用を許可します。」という項目への同意を求めますので、これを前提にしていただいて構いません。
- 学会側で用意する中継以外の音声・映像の中継はプライバシ管理が極めて難しいので禁止します。
会場についての詳細情報(部屋の広さや電源、ネットワーク環境など)が必要な場合は、後述の問い合わせ先までお気軽にご連絡ください。
応募方法とその後の流れ
- 参加単位は個人でもグループでも構いません。大学や組織を跨るグループも可です。応募後にグループに参加するメンバーが増えても構いません。
- A4一枚の提案書 (目的、使用方法、具体的な構成がある程度は解るもの) と必要と思われる機材・リソースのリストのファイルを、後述のアドレスへ2010年8月31日(火) までに電子メールにて提出してください。代表者の氏名、所属、連絡先も忘れずにお知らせください。
- 提案の内容に加え、実際に会場で利用できるリソース等を考慮して審査を行い、採否を決定します。
- 採用された提案 はもちろん WISS2010 で実際に設置し運用して頂きます。運用期間は開会から閉会まで、基本的に通常セッション中は稼動しているものとします。設置は、初日の午前中もしくは前日から開会までの間に行います。
- 採否決定後は、各システムの連携なども相談できるよう、メーリングリストを作成する予定です。
- 全体の運用方法は提案の状況などに応じて決定する予定です。
- 開会時に使用方法などの説明のために5〜10分程度のプレゼンテーションを行えるようにする予定です。
- 最終日に5〜10分程度、運用の報告と議論の場を設ける予定です(利用方法は自由です)。
問い合わせ
- WISS Challenge 担当: 栗原 一貴 (産業技術総合研究所),西田 健志(神戸大学)
- E-Mail: wisschallenge@m.aist.go.jp(アットマークを半角に変えてください)
参考リンク
- "参加者が作る会議支援システム 〜WISS Challenge〜", コンピュータソフトウェア (日本ソフトウェア科学会), 2006, Vol.23, No.4, pp.76-81
- 【レポート】コンピュータの未来を切り開くインタフェース - WISS2004 (2) WISS challenge
- 【レポート】WISS2003開催(1) - 「へぇボタン」が活躍する学会
- 【WISS2001レポート】ネットワーク、そしてオンラインチャット
- Alice
- WISS'97 Online Conference Project
参考データ
- WISS'97: IRC, ComicChat、サブ会場へのリモコンカメラでの中継
- WISS'99: ChatScape
- WISS2000: チャットコンペ (SUCOP, IBNRチャット)
- WISS2002: Alice
- WISS2003: Hiki, 電子投票, へぇボタン
WISS Challenge
- WISS2004: Lock-on-Chat, firefly, 非接触ICカードを用いたポスターセッション向け投票システム, XCASTを用いたストリーミング配信システム
- WISS2005: Lock-on-Chat2, ビデオメッセージ・コミュニケーションシステム, Polyphonet
- WISS2006: 傘連判状チャット、PhotoChat、ウヤムヤエフェクト、Polyphonet + 関係タギング
- WISS2007: プレゼン先生
- WISS2008: プレゼン先生2, ニコポイント
- WISS2009: OnAir Forum, Kairos Chat, CMAC, プレゼン先生3