査読フォーム

WISS2011査読フォーム(案)

下記をご覧になる前に、http://www.wiss.org/WISS2011/ に書かれているWISS 2011での三大改革や、論文募集を先にお読み下さい。

WISS 2011の登壇発表(査読あり)では、論文募集に沿って論文を投稿頂きますが、その後、査読者による査読では、下記のような査読フォームを用いる予定です。

例年、研究内容は優れているのに、論文としての記述が不充分なケースが問題となります。論文の主張点を明確に記述するだけでなく、従来研究を充分に調査して参考文献として挙げた上で、それらを引用しながら研究の位置づけを専門外の人にもある程度わかるように記載願います。特に、WISS 2011では、「アピールチャート」のすごさが伝わる記述を本文中に明記頂けるようお願いします。

なお、「WISSはこういう査読をすべきだ」というご意見がありましたら、8月31日までに、WISS2011プログラム委員長の後藤真孝( 2011 (at) wiss.org )までご連絡下さい。今年の査読プロセスに反映できるかはお約束できませんが、より良い「未来の学術会議の姿」を模索すべく、ご意見をプログラム委員全員で共有させて頂きます。

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[WISS 2011 査読基準]

- 総合点	(未来ビジョン、アピールチャートも考慮して論文全体をご評価下さい)
	5: 是非とも採択すべきである
		(この論文の採択を、すごく応援したい)
	4: 採択がふさわしく、集計の結果ボーダーでもできれば採択にしたい
		(この論文の採択を、応援したい)
	3: 採択してもよいかも知れないが、集計の結果ボーダーなら不採択でもよい
		(この論文の採択を、特に応援はしない)
	2: 採択は困難である
	1: 採択すべきでない

	* 総合点がすべてを加味した評点なので(未来ビジョン、
	アピールチャートも考慮)、これを重視した判定をします。
	例えば、未来ビジョンの点が高くても、総合点が低ければ、
	不採択となる可能性はあります。

	* 集計の結果、下位だけど5を選択した査読者がいる論文や、
	上位だけど1を選択した査読者がいる論文には、
	特別な注意を払って採否判定します。

	* 「アピールチャート」、「未来ビジョン」、「議論希望ポイント」は、
	研究の良い部分を積極的に評価する目的で使用して下さい。
	例えばアピールチャートで、ある軸の数字が低いからといって、
	そこが低いことが問題だと捉えるのではなく、他の高いところが
	どのように優れているのかを議論していくことを意図しています。
	「議論希望ポイント」も、「もっとこういう点を議論した方が
	コミュニティのためになる」と思えば、会場でそのように議論すれば
	よいだけなので、不採択の理由にはしないで下さい。

- 確信度
	5: 自身の専門分野とマッチし、自信がある
	4: やや専門からは外れるが、ある程度は自信がある
	3: 専門とは言えないが、問題のない査読ができた
	2: 専門外で評価が難しかった
	1: 苦手な分野なので割り当てないで欲しかった

	* 査読者全員が2以下の場合には、
	特別な注意を払って採否判定します。

- 未来ビジョン	(未来ビジョンの欄の内容をご評価下さい)
	5: 是非WISSで議論したい
	4: WISSで議論するにふさわしい
	3: WISSで議論してもしなくてもよい
	2: WISSで議論するのはやや困難である
	1: WISSでの議論には向いていない

	* 集計の結果、下位だけど5を選択した査読者がいる論文には、
	特別な注意を払って採否判定します。

- アピールチャート	(アピールチャートを作成下さい)
	[  点] 1. 技術がすごい
	[  点] 2. コンセプトがすごい
	[  点] 3. 実用性がすごい
	[  点] 4. 完成度がすごい
	[  点] 5. 未来性がすごい
	[  点] 6. (    )がすごい (自由記述)

	* 各軸は1〜5点の範囲で評点し、上限20点を6つの軸に割り振ります。
	20点全部を使う必要はありません。自由記述軸は使わなくても構いません。
	査読者の立場から、どの価値が高い論文だと評価できるかを、
	積極的に論文の良い点を評価する気持ちで記入下さい。
	プログラム委員会で一つのチャートにして公開します。

- 査読コメント
	できるだけ投稿者にとって有益な情報を含む、
	詳細な査読コメントをお願いします。
	投稿者の立場に立って、辛辣な文体はさけ、
	根拠のわかる納得感のある査読をお願いできれば幸いです。
	査読コメントには、できるだけ下記の項目を立てて、
	それぞれの内容を含むようお願いします。

	[評点の根拠]
		なぜそう評点したのかの根拠をお書き下さい。
		評価が悪い場合に、納得感があるように
		詳しくご批判頂けるのはとても大切ですが、
		評価が良い場合にも、どこが良いのかを
		詳しく褒めて書いて頂けると助かります。
		それが、ボーダーのときに参考になります。

	[論文改善のためのコメント、疑問]
		カメラレディ提出まで期間は短いです軽微な改善が可能です。
		投稿者に有益な情報を具体的に示して頂けるでしょうか。
		ただし、今後の改善を期待して総合点等をつけるのではなく、
		現状の論文からご判断下さい。

	[採択された場合の発表内容、議論内容に対するリクエスト]
		これは、もしあればで結構です。
		より良い発表をする上でのアドバイスがあればお書き下さい。

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また、査読の際には、
	http://www.wiss.org/WISS2011/
の三大改革も改めてご覧下さい。

WISSでは、もちろん質の高い良い研究を採択したいと思っていますが、
ワークショップである以上、査読者の皆様方が、一参加者として、
WISSでその発表を見たいかどうか、議論したいかどうか、も加味して
総合的にご判断頂ければと思います。

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Last modified: 2011-07-15 Attached files total: 40MB