WISS2001 プログラム (最終版)
( ★はロングペーパ発表(質疑応答込み30min), それ以外はショートペーパ発表(質疑応答込み20min) )
(各セッションの座長は10/20以降に掲載します)
(ポスター/デモセッションのプログラムはこちら)
13:00-受付開始
13:40-13:50 イントロダクション
(10 min)
13:50-16:00 音声
(130 min) 座長 岡田美智男 (ATR)
Enhanced Chat: 音声と関連付け可能な2次元チャット
02
中西泰人, 倉持正之 (電通大), 松川昌平 (000studio)
言語情報を用いない音声による直接操作インタフェース
12
五十嵐健夫 (東大), John F. Hughes (ブラウン大)
概要:音声のもつ言語情報を用いず,音声を単なる音信号として用いた直接操作のためのインタラクションテクニックを紹介する.
具体的には,発声の有無をON/OFFボタンとするものや,音声の音高によってパラメータを連続的に制御するものなどを紹介する.
SoundWeb: ウェアラブル環境下でハイパーリンク型音声データのブラウジングを行うシステム
25
庄司武, 中村聡史, 塚本昌彦, 西尾章治郎 (阪大)
概要:本論文では,ウェアラブル環境下における情報閲覧システムとして,ハイパーテキスト形式のリンクを用いて構造化した音声情報の作成・閲覧を可能とするシステムを提案する.
音声データには,リンクの開始・終了時間などのリンク情報を記述したHTMLファイルを添付する.
システムはリンク情報に従い,音声データ再生中にリンク音を重ねて鳴らすことで,リンクの有無をユーザに通知する.
ユーザは,リンク音が鳴っている間にマウスのボタンをクリックすることでリンクを辿ることができる.
音声シフト:音高を利用した新たな音声入力インタフェース
★
28
尾本幸宏 (早大), 後藤真孝, 伊藤克亘 (産総研), 小林哲則 (早大)
概要:本稿では,非言語情報の一つである音高を利用した,「音声シフト」という新たな音声入力インタフェース機能を提案する.
我々は,従来未使用だった非言語情報を活用することによって,音声の持つ潜在能力を引き出すことを目指している.
音声シフトでは,普通に発声した発話と故意に高く発声した発話を異なるモードに割り当てることで,シームレスなモード切替えを音声のみで実現した。
実際に,音声テキストエディタに応用したところ,効率よく文字入力できる,効果的なインタフェースを構築できた.
音声アクセスのためのWEBコンテンツトランスコーディング
46
高木啓伸, 浅川智恵子, 福田健太郎, 前田潤治 (日本IBM)
tutti:音楽データのブラウジング・編集のための3次元インタラクティブインタフェース
29
渡辺綾子, 藤代一成 (お茶の水大)
概要:時系列データであるオーディオデータのブラウジングは,文書データのブラウジングよりも困難である.
人間のもつ空間的位置の記憶とカクテルパーティ効果の特性を利用し,音声データを効率よくブラウジングするためのシステムとして,Dynamic Soundscape (DS)が知られている.
我々は音楽データを対象として,このDSアプローチを拡張し,さらに編集も可能にするようなシングルユーザインタフェースシステム tutti (Total Utility for Time Travel Immersion) を提案する.
16:20-18:20 入力支援
(120 min) 座長 安村通晃 (慶應大)
テキスト編集時における視覚障害者のための情報検索支援システム
41
浅川智恵子, 高木啓伸 (日本IBM), 伊福部達(北大)
ペン入力指向の図形整形インタフェースと教育ソフトへの応用
08
加藤直樹, 中川正樹 (東京農工大)
概要:本稿では,等長や等角を意味する記号,または,角度や辺長を表す数値を直接図形上に描くことで整形を指示する対話技法と,表示されている数値の上からペンを引きずることで数値を変化させる対話技法について,その利点を整理し,実装のための詳細設計について述べる.また,これらの対話技法の実装例として,小学校算数で取り上げられることが多い三角形の性質の教育を支援するソフトウェアの実現について述べる.
絵画生成を行うツール:ThinkingSketch
★
09
美馬義亮, 木村健一, 柳英克 (はこだて未来大)
概要:人間が頭に思い描いたものを見えるようにするツール(ペインティングツールや、絵の具)とは異なり,計算機が勝手に絵を描き,その描き方をコントロールすることによって,ユーザの思う絵を描くという新しい考え方に基づいたツールThinkingSketchを開発している.
芸術の初学者向けに開発したもので,この最初のターゲットにも有効なツールであるが,このツールに存在する生産性のよさを利用するとプロのデザイナ用のツールとしても使用できるツールとなりつつある.
漢字の一瞥性・多義性を利用した二次元メニュー選択手法に関する研究
17
樋口三郎, 魚井宏高 (大阪電通大)
概要:本研究では,GUIにおけるメニュー選択手法に関する問題に着目し,多量のメニュー(アイテム)構造の把握,素早いアクセス等の課題の改善方法として,漢字を用いたメニュー選択手法を提案する.
これは,一瞥性に優れた漢字を蜂の巣状に配置し,選択された漢字の組み合わせにより,漢字の柔軟な多義性から,ユーザの感性から様々に想起しうる機能が実行されるものである.
日本語動的単語補完方式 Nanashiki を活用した予測入力
★
38
小松弘幸 (東工大), 高林哲 (ソニーCSL, 奈良先端大), 増井俊之 (ソニーCSL)
概要:コミュニケーションを目的とした文章の作成を支援するには,そのコンテキストを捉えることが非常に重要である.
コンテキストを捉えた予測入力方式は動的単語補完機能の応用により実現できる.
しかし,従来の日本語動的単語補完には,日本語特有の問題点があり実用的ではない.
我々はその問題を解決した日本語動的単語補完手法 Nanashiki を作成した.
そして,本手法の有効性を評価した.
18:30-19:30 夕食
20:00-21:40 ポスター/デモセッション1
(100 min) プログラム
9:00-10:40 3次元
(100 min) 座長 竹内彰一 (Sony)
写真画像群の重なりを用いた広域的な擬似3次元空間
★
04
田中浩也, 有川正俊, 柴崎亮介 (東大)
概要:空間ハイパーリンクで結ばれた写真群を連続的に変形・透明度変化させながら表示することによって,現実空間を散策しているような感覚を与えるための「STAMP(Spatio-Temporal Association with Multiple Photographs)」というシステムを提案する.
写真間のリンクは,2枚の写真に含まれている共通部分を指定することによって自動生成されるため,ユーザーにかかる負担が少ないという特徴がある.
要素指定と候補提示による3次元図形の描画
★
11
五十嵐健夫 (東大), John F. Hughes (ブラウン大)
概要:メニューやコマンドを用いず,画面上への描画とハイライト操作のみで基本的な幾何学的関係を満たした三次元シーンを生成することのできるインタラクションテクニックを紹介する.
具体的には,ユーザがハイライトした図形要素をヒントとして受け取り,それに対応した操作結果をサムネイルの一覧として提示する.
各操作を実現するエンジンはモジュール化されており,目的に応じて自由に拡張することができる.
2つの動作の内挿外挿表現を合成するCGAシステム
14
星野聖 (琉球大, さきがけ), 新垣武士, 小渡悟, 神里志穂子 (琉球大)
人工現実感アプリケーションのためのツールキットライブラリ: it3d
35
大澤範高(NIME, 総研大), 浅井紀久夫(NIME), 斎藤史彦(ソリッドレイ研究所)
11:00-12:20 入力デバイス
(80 min) 座長 松岡聡 (東工大)
Waterscape:ジェスチャー入力による受動型モバイル情報端末
07
丸山幸伸, 堀井洋一, 星野剛史, 中島一州 (日立)
概要:本論文は,「受動型ブラウジング」,「直感操作」,「暇つぶし」の3つのコンセプトに基づき,操作ストレスが少なく操作そのものが楽しいコンテンツとなりうる情報端末:Waterscapeを試作・評価している.
試作機では,水の中に浮かぶ泡を模したアイコンを,傾斜やシェイクなどのジェスチャーにより操作し,音楽・画像・テキストを視聴することができる.全ての操作においてボタンレス・インタフェースを実現している.
Air-Real:ホームネットワークのユーザーインタフェース
13
星野剛史, 堀井洋一, 丸山幸伸, 片山淳詞, 柴田吉隆, 吉丸卓志 (日立)
概要:ネット接続された様々な家電機器を直感的に操作できるホームネットワークシステムの研究.
リモコンに内蔵されたレーザーポインタで操作したい機器を指し示すと,その位置がカメラにより認識され,一つのリモコンで全ての機器の操作が行なえる.
操作は電源のON/OFF以外に,プロジェクタによる操作メニューの投影や,機器を順番に指し示すことによる文脈的操作(例えば冷蔵庫内の情報をTVに表示するなど)を試作し考察している.
Ubi-Finger:モバイル指向ジェスチャ入力デバイスの試作
30
塚田浩二、安村通晃 (慶大)
概要:本研究では,モバイル環境において人間の自然なジェスチャを利用してPDAや情報家電機器の操作を実現する新しいインタフェース“Ubi-Finger”を提案する.
ジェスチャ入力は身体性を伴う直感的な操作が可能であるが,これまでモバイル環境での利用はほとんど考慮されてこなかった.
Ubi-Fingerは小型でシンプルな,モバイル環境に適したジェスチャ入力デバイスである.
我々は実世界の情報機器を簡易ジェスチャを用いて感覚的に操作できるプロトタイプを試作した.
携帯情報機器のための入力デバイスDigiTrack
32
峰健三, 大渕竜太郎 (山梨大)
概要:本論文では,小型かつ軽量で装着に違和感のない,新しい2次元ポインティングデバイスを提案する.DigiTrackと呼ばれる指先に装着するデバイスは,光学式マウスのトラッキング技術を利用している.本デバイスは,指先で指示し,あるいは文字を描くという人が本来持つ能力を活用した直感的な操作が可能である.着衣の任意の表面上(例えば,胸,大腿骨など)をパッド代わりにして操作することが可能である.本デバイスはウェアラブル情報機器のための他のポインティングデバイスと比べて,小型,低消費電力,低価格である.使い方として,従来のポインティングデバイスと同様のマウスカーソルの制御の他,長さの測定,手書き入力による文字入力,様々なコマンドの指定,などができる.また,DigiTrackを2つ以上の指に装着して,それぞれの指の動きを読むことで複数の指の協調操作も可能である.
12:30-13:30 昼食
13:40-15:20 ポスター/デモセッション2
(100 min) プログラム
15:30-17:40 アトラクション〜うずしお見学〜
18:00-19:00 WWW
(60 min) 座長 久世和資 (日本IBM)
Webブラウジング支援システムZero-Click
01
南野朋之, 齋藤 豪, 奥村 学 (東工大)
概要:WWWの普及により,Internet上に膨大な情報が存在するようになった.
しかし,情報が膨大になるにつれ,ユーザが求める情報を探し出すのは困難となってきている.
本研究では,プロキシサーバを使用し,ユーザがリンク上にマウスカーソルを置くと,同一ウィンドウ上にポップアップウィンドウが開き,そこにリンク先の情報が表示されるようにすることで,クリック操作なしでリンク先の情報を得ることのできるブラウジング支援システムを提案する.
GUI部品とWebサービスの統合による分散アプリケーションの構築手法
34
伊藤公人,田中 譲 (北大)
概要:本稿では,エンドユーザがWebサービスを合成するためのフレームワークを提案する.
このフレームワークは,GUI部品とWebサービスを対応付け,GUI部品の「視覚的貼り合わせ」を,「論理的貼り合わせ」すなわち,サービス間のデータ結合に対応させるというものである.本フレームワークをエンドユーザに提供することにより,エンドユーザであっても容易にWebサービスを合成し,目的の処理を行う分散アプリケーションを構築することができる.
ビジュアル言語を内蔵したウェブブラウザの試作
43
比留間宏充 (電通大)
概要:本研究ではビジュアル言語を内蔵したウェブブラウザSeaHopperの試作を行なった.
内蔵のビジュアル言語でスクリプトを記述することで,指定したWebページの自動巡回やファイルの一括ダウンロードなどの通常のWebブラウザが苦手としていたバッチ的な処理も容易に行えるようになった.
またスクリプトはポインティングデバイスを用いて記述するため,ブラウズ中でも容易に記述できる.
19:20-懇親会
9:00-10:00 検索
(60 min) 座長 伊知地宏 (ラムダ数学教育研究所)
総再生時間が調節可能な映像短縮再生法
23
青柳滋己, 佐藤孝治, 高田敏弘, 菅原俊治 (NTT), 尾内理紀夫 (電通大)
概要:映像中の音情報と画像情報を用いて,重要と思われるシーンを抜き出し映像を短縮する方法を提案し,それを実現したプロトタイプシステムについて報告する.
この短縮法の特徴は,ユーザが総再生時間をある程度自由に増減することが可能である点と,多くの要約システムで採用されている映像の代表シーンの羅列を見ることなく,短縮された映像を観賞することができる点にある.
ウェアラブルな視覚記憶補助装置のための映像分割手法
27
堤富士雄 (電力中研)
概要:未編集のビデオストリームの自動セグメンテーション手法を開発した.
開発手法では閲覧を容易にするために,撮影するその場で映像を「活性/沈静/定常」の三状態に分割する.
電力設備の巡視を想定したビデオ映像(54分)を例として,9人の被験者による従来手法2種との比較実験を行い,提案手法がビデオの閲覧に効果的であることを実証した.
LiveDocument: リアルタイム情報の利用と再編集のためのフレームワーク
33
黒崎大輔, 田中 譲 (北大)
概要:本論文では,リアルタイム情報の再編集・再利用を行うためのメディアフレームワークを提案する.
このフレームワークでは,Webページを切り抜いて,内容が動的に変化する新しいドキュメントを作成することにより「ビューの再編集」を実現する.
同時に,Webページが含む情報の2次利用や統合といった「情報の再編集」を可能とする.
さらに再編集ドキュメントの再流通により,情報再編が繰り返し起こるシステムを構築している.
10:20-12:00 実世界指向
(100 min) 座長 徳田英幸 (慶應大)
クリッカブルオブジェクトの撮影
05
菅原俊治, 青柳滋己, 佐藤孝治, 高田敏弘 (NTT)
概要:インターネットやデジタルTV放送で,動画のある対象をクリック可能とする試みがある.
リンクをはる対象物は,画像フレーム毎に位置が変わり,それぞれで領域を指定する作業が必要になる.
ここでは,実体をカメラで撮影するときに,クリックしたい対象の領域と,そのリンク先URLや撮影時刻など,関連情報を取得/記録するモデルを提案する.本来URLなどのリンクをはるのは,その実体に関連する情報であるというのが本研究の立場である.
最後に,これらを実現するために,赤外線を利用した一実現方式を述べる.
MediaTable: 方向性を持たない円形の情報表示システム
06
三澤純子, 土屋健一 (MTプランニング), 吉川健一 (NECデザイン)
概要:MediaTableは円形のガラステーブル面に情報を投影し,360度どの方向からでも
人々が自然に情報とやりとりできるコンピュータ情報表示システムである.
MediaTableの情報表示部分には四角い枠が無く,表示される情報は常に回転また
は移動しながら表示されるため,ユーザはテーブルの天地を意識することなく,
どの方向からでも指で直接情報に触れて操作することができ,同時に人間同士も
円卓を囲むように自然に会話をすることができる.
机型インタフェースにおける両手直接操作による描画システム
24
陳欣蕾 (電通大), 岡兼司 (東大), 中西泰人 (電通大), 佐藤洋一 (東大), 小池英樹 (電通大)
概要:本研究では机型実世界インタフェース「EnhancedDesk」における両手指認識と指先追跡技術を用い,両手指の本数や手指の位置情報を利用し,両手のジェスチャで図形を描く描画ツールを実装した.
左手によってメニュー操作と描画支援を行い,右手で描画や対象図形の指定などを行う.
また片手のジェスチャで,四角,三角,円などの図形を描くことが可能である.
2つのPDAを用いた携帯型エレキベースのためのインタフェース
26
寺田努, 塚本昌彦, 西尾章治郎 (阪大)
簡易なノック位置検出装置を用いた実世界アプリケーション
44
綾塚祐二, 暦本純一 (ソニーCSL)
12:00-12:20 各賞発表・表彰
解散
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