北海道大学知識メディア・ラボラトリー
(Meme Media Laboratory)
北海道大学知識メディア・ラボラトリー(Meme Media Laboratory)は、平成7年度政
府補正予算「大学院を中心とした独創的研究開発推進機構」により、全国11大学に
設置されたベンチャー・ビジネス・ラボラトリーのひとつとして発足しました。北海
道大学ではその研究テーマとして「知識マルチメディア国際流通・再利用基盤技術の
研究」を掲げ、活動を開始しました。
知識メディア・ラボラトリーは、来るべき21世紀における「知識の流通と再編」の
基盤となり得るような情報メディア技術の研究開発プログラムを推進し、21世紀の
産業基盤、とくにベンチャー・ビジネスのシーズとなるような高度基盤技術を育てて
いくものです。また、技術の面だけではなく、芸術や文化に関連する領域においても
、産官学の共同研究を積極的に行い、これを通じて、技術と技能と人材の交流を促進
します。そして、このような研究開発プログラムに、大学院学生を参加させることに
より、ベンチャー精神に富んだ創造的人材を実践的に育成し、これらの人材がベンチ
ャーを起こすに必要な経営や法律の知識に関しても、学内外の識者、起業家、ベンチ
ャー・キャピタリストの支援を得て講習会を企画し教育にあたります。さらには、社
会人を研究開発プログラムに積極的に受け入れ、社会人教育と新産業の創成に努めて
いくものです。
[設備・機器]
平成8年7月に北海道大学工学部西側のポプラ並木を見渡す場所に4階建ての知識メ
ディア・ラボラトリー(延べ面積2000平米)が竣工しました。1階には、玄関脇
に広いロビーを設け、事務室、電気室、機械室の外、NC-15を満たす特性をもったス
タジオと録音室、およびこれらに隣接する映像・音声編集室を設けました。2階には
、ラボラトリー長室、教官室と、人文社会情報メディア研究室、、コラボレーション
研究室が設けられています。コラボレーション研究室は大画面のペン入力ワークステ
ーションと大型ビデオプロジェクターを備え、電子会議や計算機支援共同作業の研究
に用いられるとともに、最大150人規模の研究会会場や会議室として多目的に使用
され得るように配慮されています。3階には、IntelligentPad研究室、知能メディア
研究室、画像・映像メディア研究室、数理情報メディア研究室を備えています。4階
には、3Dメディア研究室、客員研究室、並列知能処理サーバー室、プリント・サー
バー室を備えています。各階には広いディスカッション・スペースがエレベータ前に
設けられており、教官と学生、産官学からの訪問者との間で、分野を越えた緊密な交
流が促進されるように配慮されています。
本ラボラトリーは、高性能並列処理スーパー・スカラー計算サーバー、マルチメディ
ア・データベース・サーバ、高速レンダリング・サーバー、ビデオ・オン・デマンド
・サーバー、高速高機能プリント・サーバーなどのサーバー装置群のほか、ノンリニ
ア・マルチメディア編集装置群、マルチメディア・ワークステーション群、コンピュ
ータ・グラフィックス/コンピュータ・アニメーション用ワークステーション群、ド
キュメント処理システム、電子会議/計算機支援共同作業研究用大画面ペン入力ワー
クステーション、大型3次元形状入力装置、3次元形状出力装置などを設置していま
す。