偏光を応用したテーブルトップシステムの提案

A Tabletop System utilizing polarization

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著者/Authors

西川 渉 Wataru Nishikawa 電気通信大学大学院情報システム学研究科情報メディアシステム学専攻
佐藤一人 Kazuto Sato 電気通信大学大学院情報システム学研究科情報メディアシステム学専攻
福地健太郎 Kentaro Fukuchi 電気通信大学大学院情報システム学研究科情報メディアシステム学専攻
小池英樹 Hideki Koike 電気通信大学大学院情報システム学研究科情報メディアシステム学専攻

概要/Abstract

本稿では,偏光という物理現象を応用したテーブルトップシステムの構築とその対話手法を 提案する.本システムは,表示面を上に向けて設置した大型液晶ディスプレイをテーブルとして用い,テー ブル上方に取り付けたカメラによる画像認識により対話を実現する.このとき,液晶ディスプレイの原理上 映像は偏光しており,その偏光方向に対して直交させた偏光フィルタをカメラに取り付けることで映像の みを遮断できる.これにより,背景画像による影響を受けずにディスプレイ上方の物体認識が可能となる. また,透明な光学フィルムを液晶ディスプレイ上に重ねると,ユーザには透明に見えるがシステムのカメラ には認識させることができる.本研究ではこれを利用し,テーブル上に配置しても表示されている映像を 遮蔽しない透明シート型インタフェースを提案することで,システムとのインタラクションを実現する.

キーワード/Keywords

テーブルトップ,画像認識,タンジブル,偏光


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